“口臭”と一言に言っても、その原因や程度はさまざまです。複雑な現代社会においては、感受性の高い方が“口臭”を気にする余り、自信喪失に陥り深い心の傷を作ってしまうことも少なくありません。必要以上に気にすることもありませんが、自分の口臭を時々客観的にチェックし予防することは、快適なコミュニケーションや感動的な恋愛を継続するために不可欠なマナーの一つです。




口臭の原因


■ 唾液(つば)の分泌量が少ない・緊張し易い性格ではありませんか?

お口の中を覆う粘膜の細胞は、細胞を守るバリアーが薄く、しかも水分が容易に蒸発するのでお口の中が乾燥するとすぐに細菌に対する抵抗力が落ちてしまいます。一方唾液は、粘膜に水分を補給し乾燥を防ぐだけでなく、各種免疫物質を含んでいて細菌の増殖を抑制し、細菌の攻撃からほっぺや歯ぐきなどの粘膜を守ります。(その他、消化を助けたり、汚れを洗い流したり、歯に対してはミネラル分を補給しています)しかし、唾液の分泌は自律神経により調節されているため、心理的な影響を受けてしまいます。(就寝中も分泌量が低下します)特に、緊張し易い性格の方や、強いストレスに晒される機会が多い方は、その間唾液の分泌量が減少するため細菌が増殖し、口臭もきつくなります。日頃から、ストレスを回避する手段を講じたり、お口の湿潤剤(歯科医院で購入可)を用いる等して乾燥を防いで下さい。また、心理的に不安定な方は、専門医によるカウンセリングも効果的です。





■ 身体の調子が悪いのでは?(月経・妊娠・閉経期?)

身体は、全て化学反応で動いています。(化学反応が互いに複雑に影響し合う)ですからそれらの反応がバランス良く、かつ円滑に行われて初めて強い抵抗力を発揮します。(各反応が安定して行えるよう体温も一定に調節されています)しかし、疲労、疾患、季節の変化、ストレスなどが原因で反応のバランスが崩れると身体の抵抗力は低下し細菌の増殖を許します。特に、女性においては、月経、妊娠、閉経などホルモン バランスの急激な変化を生じる機会が多いため男性以上に細菌(やウイルス)の攻撃に注意が必要です。体調を整えるためには、バランスの良い食事を心掛けることが大切ですが、それが難しいときは、栄養補助食品(サプリメント)を利用するなどして下さい。また、老若男女を問わず(一生)適度な運動を行うよう心掛けましょう。自己管理も大切ですが時々定期検診を受け、専門医の指導を受けましょう!決して無理なダイエットはなさらないように!(精神的に不安定に成る方は、ミネラルバランスに要注意、場合によっては精神科のカウンセリングも利用しましょう)

* 既に月経前口臭がきつくなる傾向のある方は、歯科医による治療を受け、お口の中の細菌を善玉菌優位に変えるようにしましょう。(一旦薬で細菌を撃退し善玉菌の割合を増やす)

■高温多湿は口臭が漂う季節!

気温が高くなると体温の上昇を抑えるために汗が出ますが(汗が蒸発するときに体温を奪って体温は下がる)、汗ばかりでなく口の中の唾液(つば)も蒸発して体温調節に一役買っています。その結果、お口の中が乾燥し悪玉菌が増殖し易くなるので口臭がきつくなります。一方、臭いは、臭い成分が水分に溶けて発せられるのですが、日本の夏は多湿なため、発生した臭い成分が湿った空気に乗ってより広範囲に伝わってしまいます。これらのことを踏まえ、夏は特にお口のお手入れをこまめに行って下さい。そして、お口の乾燥を防ぐために水やお茶(砂糖を含まない飲み物)などで口を湿らせておきましょう。

■歯並びは悪くありませんか?

歯並びがデコボコしていると、陰に位置している歯を磨き残すことがあります。しかも歯磨きの仕方には、その人特有の癖があるため、磨き残すところはいつもほぼ同じところを磨き残してしまいます。その結果、汚れが蓄積され嫌な臭いの発生源になります。このような方は、歯ブラシだけでなく糸ようじ、歯間ブラシなどの補助用具を併用して頂くと共に、歯科医(歯科衛生士)による歯磨き指導を受け、隅々まできれいに磨けるように練習して下さい。